もう返さなければいけない期限が迫っていたので、
なんとかファンタジー気分を奮い立たせて
テレビモニターに向かったのですが、
DVDプレイヤーの調子が悪いのか、うまく読込みません

この前クリーニングしたばっかりなのになあ・・・と
ひとりゴチながら、洗浄ディスクを挿入、
むなしい洗浄中映像をボーっと眺めながら、
（女子飛び込み選手がプールに飛び込みます）
そろそろ大丈夫かしらと再度ウォーリーを試しますが
症状は改善せず

というより、そもそもまったく認識していない模様
「NO DISC」って・・・

何とかロードするように、
何度も何度もトレイの開け閉めを試しますが
そもそもプレイヤーが読もうとする気配すら見せず、
終いにはトレイを手で押しこみませんと
閉まらないようになってしまいました
もう、パッカパッカです

・・・これはおかしい

愛機マックちゃんではロードしますので、
データ自体が壊れているという事はない
ということは、DVDプレイヤー自体か？
いやほかDVDソフトは読むぞ・・・
ということは、この「ウォーリー」が限りなくクロに近い

PCメーカでのテクニカルサポートの経験を生かし、
問題の切り分けを行ってから、
ビデオ屋さんに、クレームを言いに馳せ参じました

例の店員さんがいないことを外から確認して、
（５/３「灯台もと暗し」５/２０「トゥーマッチ親切」参照のこと）
鼻息荒く乗り込み、このDVDが不良品であること、
いかに自分の貴重な時間を費やしたこと、
精神的苦痛を被ったことなどをまくし立てました

恐縮至極している店員さんが、
「大変申し訳ありませんでした・すぐに確認いたします」と、
かのディスクを店頭のプレイヤーに挿入しプレイボタンを押しますと
・・・再生しました

「綺麗に映るじゃん」ヅラした店員が、
「あれ？映りますね」とシレっと言い放ちます

形勢逆転
先ほどまで、むしろそこまで責めちゃって、
この店員さんが悪いんじゃないんだし、なんて、
優しい気持ちにまで達していたのに、
一気に犯罪者扱いです

もちろん冤罪ですので一生懸命弁明しますが
「いや・でもさっきまではぶーんって！いやぶーんっていうか・・」
もうしどろもどろです

あまりにも惨めな様子だったのでしょうか、
店員さんが、
「一部のDVDプレイヤーでは読めないソフトが存在するんです」
と優しいトーンでフォロートークをし始めてくれました

なんでも、最近出たソフトは、品質保持のため表面に
なんちゃらコーティング（忘れた）が施されているのだそう
そのなんちゃらコーティング開発前に発売されている
DVDプレイヤーの中にはそれを読み解けない機体があるのだ、と
「この赤いシールが貼ってあるソフトです」

「あうあう」
もはやうまく言葉が発することができません
そして、いかに格好良く退散するかを模索することに、
自分のなかの何かをシフトし始めましたところ、
なんと手元に救世主が！！
一緒に返却した「ターミネーターサラクロニクロズ２」！
コイツにも赤シールが貼ってあるではありませんか！
さっそくそのことを指摘しますと、
「メーカによってコーティングの仕様が異なるので
読む・読まないはあり得ます」と、澱みない返答

・・・
人間引き際は大変重要です
せめて小っちぇ人間だと思われないように、
次のタイトルを借りて帰宅しようと思いましたら、
「すみません、先ほどの返却品、延滞です」
「・・え？」
「１００円になります」
「・・・」

その店員さんの目には、優越感を通り越して、
慈愛の念すら読み取れたのでした

完敗です

いやしかし、まさに、技術革新の弊害ですね
地デジのこともありますが、
こういったことって一体誰に文句を言ったらいいのでしょう
メーカー？
総務省？
麻生？
・・・アメリカ？

ちなみに、今回の貸借品

これくらい恋愛にも積極的になれればいいのに、ねえ