2012年1月27日金曜日

サムスン、2011年10-12月期 - スマートフォン販売台数、過去最高の推定3600万台に - WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)

サムスン(Samsung)が26日に発表した2011年10-12月期の決算は、売上が47兆ウォン(約420億ドル)、営業利益は前年同期比76%増の5兆3000億ウォン(約47億ドル)、純利益は4兆ウォン(36億ドル)という結果になり、利益については過去最高を記録したという。

このうちスマートフォンを中心とする携帯通信端末事業は、売上が17兆8200万ウォンで前年同期比52%増、営業利益は2兆6400億ウォンで同79%増をそれぞれ記録(Bloombergの集計したアナリスト予想では、営業利益が2兆8000億ウォン)。またスマートフォンの売上は前四半期から30%ほど増加。なお同社はスマートフォンの販売台数について具体的な数字を明かしていないが、推定で3600万台前後とアナリスト予想の3500万〜3700万台とほぼ一致する結果になった模様。さらに、フィーチャーフォンなども含めた携帯電話端末の年間販売台数は3億台を突破したという。

同期も販売不振のつづくディスプレイ事業(テレビを含む)を携帯通信端末事業など他の部門が補うという傾向は変わらず、同部門の赤字額は2200億ウォンに(前年同期は1000億ウォンの黒字)。また、この影響で2011年通年の売上高は165兆ウォンと前年から6.7%増加したものの、利益は同15%減の13兆7000億ウォンに低下している。

サムスンは、2011年7-9月期に推定2780万台のスマートフォンを出荷し、同市場で首位に立っていた(米ストラテジー・アナリスト調べ)。しかし、10-12月期にはアップル(Apple)「iPhone」の販売台数が合わせて3704万台となったことから、サムスンは僅差で首位の座をアップルに明け渡した可能性が高い。

また、Reutersでは両社の利益(率)にも言及しているが、それによるとアップルの営業利益173億ドルはサムスンの3倍以上(営業利益率はアップルが37.4%に対し、サムスンは11%)になったという。

さらに、今後のスマートフォン市場での争いについては、「サムスンとアップルが直接市場シェアを奪い合う可能性は少なく、むしろHTCやRIMといった下位の競合メーカーがシェアを奪われることになりそうだ」とするアナリストの見方が紹介されている。

なお、サムスンで携帯通信端末以外に、スマートフォンやタブレットなどに使われるDRAMやフラッシュメモリなどの部品販売も好調で、これらを扱う半導体事業では売上が9兆1700億ウォン、営業利益は2兆3000億ウォン(前年同期比29%増)を記録したという。


【参照情報】
・Samsung Profit Rises on Strong Phone Sales - Bloomberg
・Smartphones drive record Samsung profit - Reuters
・Samsung's Q4 delivers record $4.7 billion in profit on $42 billion in revenue - BGR
・iPhone、Androidを上回る -- 米スマートフォン市場シェア(10-12月期)
・iPhone販売台数は3704万台に - アップル、2011年10-12月期決算
・サムスン、7-9月期のスマートフォン出荷台数で世界首位に(米調査会社)

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